ひつじ通信8月号

75歳以上のドライバーさんは、高齢者講習の前に「認知機能検査」がありますね。認知機能検査は「時間の見当識」「手がかり再生」「時間描写」という、3つの検査項目があります。これらの検査で、一体どのようなことがわかるのでしょうか?

1. 見当識

時間や人、場所を把握する能力のことです。この働きが弱くなると「ここはどこ?」「私はだれ?」という状態になってしまいます。

2. 手がかり再生

物忘れをしたときでも、なにかのヒントをきっかけに思い 出すことができる能力です。 たとえば、リンゴを忘れてしまっても「くだもの」「赤い」 などのヒントで思い出すことができます。

3. 時間描写

時間と文字盤を描き、その文字盤に指定された時刻の針を書くテストです。大きな円を描く、1~12までの数字を書く、針を描く、さらにこれらを計画するという、様々な脳の働きが求められるテストです。 

認知症検査について

検査の目的は、認知症を発見するためだけではありません。普段しっかりしている人がやっても効果があります。脳を使うことによって、認知症の予防につながるのです。 当院では、ご希望の方に検査を実施しています。ドライバーの方は本番前の練習として、それ以外の方は脳トレとして楽しめる内容になっています。 お気軽にご相談ください。