ひつじ通信7月号

今月はFace to Faceさんのインタビュー形式になっています

 Q. なぜ整骨院の道を志したのか 

高校時代、柔道部に所属していました。とても才能があり、期待されていた先輩がいたのですが、高校最後の大会で怪我の影響もあり、力を発揮せずに負けてしまった姿を見たときに、すごく悔しくて。しかもその大会で優勝した選手が、中学時代にその先輩とライバル関係にあった選手だったんです。また、そのライバル選手は私立の高校で、僕たちは公立高校で、設備や環境の差はもちろんありましたが、自分の体に対するケアへの意識も差があって。そういうところをアドバイスできるようにしたいと思い、整骨院への道を志しました。

 

Q. 看護師の免許を取ろうと思ったキッカケは?

子供が競技を引退するときに「やりきった!」と感じてもらえるようにサポートしたいというのが、一番のキッカケです。整骨院を開院して10年以上経つと、小学生だった子が大学受験や就職で競技を引退するようになります。そういう子が増えてきたときに「この子の力を 100% 引き出してあげることができたのか?」と感じるようになりました。僕の勉強不足のせいで、全力を出せなかったのではないかという気持ちがどんどん大きくなっていきました。そんなときにたまたま看護師の写真を見かけ、少し調べたところ、医療の現場において、看護師ができることの多さに驚きました。それと同時に、看護師くらいの知識量があれば、ただ症状を改善する整骨院としてのサービスだけではなく、体の成長なども考 えた治療やアドバイスができると感じ、そこからは入試に向けて試験勉強を始めました。

 

Q. 看護学校で一番勉強になったことは?

看護師の実務については学ぶことがたくさんありました。患者さんへの接し方についてもかなり変わりました。皆さんも病院に行った時に看護師に病状を聞かれたことがあると思います。実は、これにも患者さんとの距離感や会話の仕方などのポイントがあるのです。私は、そういったことを知らずに整骨院を開いたので、今まではとても失礼な態度で患者さんに接していたのだと気づか されました…。そういった部分を踏まえて、全て勉強になりました。なので、僕の中では「看護師として整骨 院で働いている」という感じなんです。

 

Q. 看護師の資格を取ったことで皆さんに提供できること 

僕が持っている知識を全て伝えてあげたいな、とは思いますが、いきなりたくさんの情報を与えると頭がパンクしてしまうと思うので(笑)。例えば、症状によって昨日と今日で湿布の種類を変えるとか、テーピングを巻く足に合わせて、テーピングの持ち手を変えるとか、そのような違いに気付く子もいます。そういう子には理由を 説明してあげるようにしています。そういう知識を伝え ることで、自分の体に興味を持ってもらいたいです。 整骨院にいる 30 分で僕ができることより、残りの時間をどう過ごすのか、それがやっぱり重要なんですね。また、年配の方は、自分の健康に対する不安が大きいと感じるので、健康診断の結果などを教えてもらえればアドバイスもできるので、気軽になんでも聞いて欲しいと思います。